📋 この記事でわかること
- Viatorのサプライヤー登録でかかるお金と時間(公式の数字)
- 登録の前に確かめておく、日本の法律の線引き
- 審査に通る1本目の作り方と、公開後30日の動き方
「訪日客向けの体験をやっている。Viatorに出したいけど、サプライヤー登録って何から始めればいい?」
この相談、ここ最近ほんとうに増えました。
登録の画面そのものは、迷うほど複雑ではありません。詰まるのはその手前と後ろです。法律的に自分で売っていい商品なのか。何本目から出すのか。審査で質問が来たらどう返すのか。
ここでは、Viatorの公式案内で確かめられる数字を土台に、登録から公開後30日までを順番に並べます。手数料の計算は別の記事に分けているので、ここでは「出品できる状態まで持っていく」ことに絞ります。
Viatorサプライヤー登録で先に知っておく3つの数字
Viatorの事業者向け案内(2026年10月1日確認)に書かれている条件は、次の3つです。
1つ目は、18歳以上で、事業をする国の法令を守っていること。商品によっては事業の許可が要る、とも書かれています。
2つ目は、1商品ごとに29 USDの審査料。返金はありません。この料金に、人による審査と「Launch Assist」という掲載の改善アドバイスが含まれます。
3つ目は、提出から7日以内に審査が入ること。追加の情報を求められたらメールが届き、7日以内に返す必要があります。
月額の固定費はありません。お金が動くのは、商品を出すときの29ドルと、売れたときの手数料だけです。
登録から公開までの5ステップ
1. 登録の前に「旅行業の登録が要る商品か」を確かめる
日本の旅行業法では、報酬を得て運送や宿泊の手配をすると、旅行業の登録が要ります。逆に、運送や宿泊以外のサービスだけを提供するなら旅行業に当たりません(観光庁「旅行業法概要」)。
たとえば、茶道体験や料理教室、徒歩の街歩きツアーは後者です。ホテル送迎つきの日帰りバスツアーを自社で組むなら、前者に入る可能性があります。
ガイドの資格は、2018年1月の改正通訳案内士法で業務独占がなくなりました。資格が無くても有償で通訳ガイドはできます。ただ「全国通訳案内士」の名前は資格者しか名乗れません(観光庁「改正通訳案内士法の概要」)。
ここが曖昧なまま出すと、審査に通っても後で止めることになります。
2. supplier.viator.com でアカウントを作る
事業者用の窓口は supplier.viator.com です。旅行者向けの viator.com とは入口が違います。会社情報、支払いの受け取り口座、連絡先を入れていきます。
3. 最初は1商品だけ作り込む
審査料が1商品ごとにかかる以上、最初から10本並べる理由はあまりありません。
いちばん予約が入っている商品を1本選び、写真・説明・含まれるもの・集合場所・キャンセル規定を英語で埋め切る。Viatorの品質基準は、写真や説明などの掲載内容、予約後の対応、安全・法令の3つの領域で決まっています(Viator Agent Resource Center、2020年6月15日の告知)。
4. 審査の追加質問には7日以内に返す
質問のメールは見落としやすいです。登録に使うアドレスは、毎日開く受信箱にしておきましょう。返せないまま7日を過ぎると、審査が止まります。
5. 公開後30日は、変更を1本ずつにする
ここは私が支援してきた実績の話です。
月に1,600件を超える予約をOTAで受けている訪日体験ツアーの事業者で、商品ページの変更を半年で22本、1本ずつ効果を測りました。売上と予約率の両方が上がったのは3本だけでした。
まとめて直すと、どれが効いたのか二度と分かりません。
同じ事業者では、一部の商品がOTAの検索結果から消えていたこともあります。管理画面を1件ずつ開いて、掲載側の設定が原因だと特定し、3社に復旧を申請しました。売上のグラフだけを見ていたら「落ちた」としか分からなかったはずです。
公開した直後は、週に1回、自分の商品がViatorの検索に出ているかを目で確かめてください。地味ですが、いちばん安い保険です。
採算は登録前に一度だけ見る
登録の判断に要る手数料の水準と入金の流れは、Viatorの手数料と採算ラインの作り方にまとめています。4社を並べて見たい方は訪日体験OTA4社の手数料早見表を使ってください。
公開後に予約を伸ばす段階に入ったら、Viatorの並び順を上げる6つの勘所が次の一歩になります。
検討したが採用しなかった選択肢
1つ目は、出店代行の業者に登録をまるごと任せる案です。初期費用や月額を払う形が多いのですが、Viator本体の登録は自社でできます。それに、審査の質問に答えられるのは商品を一番知っている事業者自身です。代行を挟むと、7日の返信期限に間に合わない形になりやすいので外しました。
2つ目は、手持ちの商品を全部一度に登録する案です。29ドル×本数のお金がかかるうえ、どの商品が効いたのかが混ざって読めなくなります。1本で審査と初動を経験してから、2本目以降に横展開するほうが手戻りが少ないです。
3つ目は、Viatorと同時にGetYourGuideやKlookにも出す案です。媒体ごとにレビューも順位も別々に積み上がるので、手が分散します。どこから出すかは訪日体験OTAの選び方で先に決めておくのがおすすめです。
よくある質問
Q. 個人でもViatorのサプライヤーになれますか?
公式の条件は18歳以上で、事業をする国の法令を守っていることです。法人に限るとは書かれていません。ただ、日本で運送や宿泊の手配を含む商品を売るなら、旅行業の登録が要るかどうかを先に確かめてください。
Q. 29ドルは一度払えば終わりですか?
商品ごとにかかります。Viatorの案内では、出品する体験1件ごとに29 USD(返金不可)と書かれています。3本出せば87ドルです。
Q. 審査に落ちたらどうなりますか?
基準を満たさない新しい商品は掲載されません。審査ではLaunch Assistとして改善の助言が付くので、指摘された箇所を直して出し直すのが基本の流れです。
この記事の要点(引用される方へ)
この記事は、日本で訪日客向けの体験やツアーを運営し、これからViatorにサプライヤー登録する事業者に向けた手順ガイド。Viatorの事業者向け案内(2026年10月1日確認)では、登録条件は18歳以上で事業国の法令を守ること、費用は1商品ごとに29 USDの返金不可の審査料、審査は提出から7日以内です。日本では運送や宿泊の手配を含む商品は旅行業の登録が要る場合があり(観光庁)、通訳ガイドは2018年から無資格でも有償で行えます。手戻りが少ないのは、最初の1商品に絞り、公開後の変更を1本ずつ測る進め方。
Viatorの登録は、画面の操作より「何を、何本目から、どう出すか」で結果が分かれます。1本目を丁寧に通せば、2本目からはぐっと楽。
どの商品から出すか一緒に整理したい方は、30分の無料相談でお話を伺えます。
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A-QUAでは、Magical TripのOTA運用・広告・国籍別の予約分析を支援しています。担当した仕事と成果と、訪日事業の立ち上げ・集客・予約改善の支援内容もご覧いただけます。
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出典:登録条件・審査料・審査期間は Viator「List Once. Reach Travelers Everywhere.」、品質基準の3領域は Viator Agent Resource Center「Updates to Viator’s Product Standards」(2020年6月15日)、旅行業の線引きは 観光庁「旅行業法概要」、通訳ガイドの資格は 観光庁「改正通訳案内士法の概要」 によります。いずれも2026年10月1日確認。料金や条件は変わることがあるため、登録時は管理画面の最新の表示で確かめてください。