📋 この記事でわかること

  • 訪日外国人からの評価(星の平均)が下がりやすい本当の理由
  • レビュースコアを上げる7つの実務ステップ(数字つき)
  • 口コミを「増やす」施策との違いと、組み合わせ方

「口コミの件数は増えたのに、星の平均が3.8から動かないんです」。

体験ツアーをやっている事業者さんから、最初にこう相談されました。

Googleの口コミは半年で60件くらいまで増えていました。ただ、平均は3.8のまま。4.5を超えている同業と並ぶと、予約の一覧で明らかに見劣りするんですよね。

これ、口コミを「増やす」施策と、評価スコアを「上げる」施策を同じものだと思っていると、必ずぶつかる壁です。

件数を増やすのは受け皿づくり。スコアを上げるのは、低評価が生まれる原因そのものを潰す作業です。方向がまったく違います。

訪日外国人からの評価が「増やしても上がらない」根本原因

星の平均が上がらないとき、原因はほぼ低評価(星1〜2)の中身です。

平均3.8のお店の口コミを一件ずつ読むと、だいたい共通したパターンが見えてきます。「予約時間に案内されなかった」「英語のメニューがなくて何を頼んだかわからなかった」「集合場所にたどり着けなかった」。

味やサービスそのものへの不満は、実は少ないんです。

多いのは、日本人客なら気にならない小さなつまずきが、外国人客だと星1〜2の理由になっているというケースです。

日本語が読めない、勝手がわからない、聞きたくても言葉が出ない。この不安が解消されないまま体験が終わると、満足度がそのまま2段階くらい下がって星になります。

だから最初にやることは、新しい良い口コミを集めることではありません。

いま星を下げている外国人客特有のつまずきを1つずつ見つけて、そこを直す。順番はここからです。

以下、支援の現場で実際に回している7ステップにまとめます。

レビュースコアを上げる7つの実務ステップ

1. まず低評価だけを英語で読み直し、原因を3つに分類する

最初にやるのは、星1〜3のレビューだけを抜き出して読むことです。

翻訳をかけて全部読み、不満の中身を「言葉・案内・体験の質」の3つに仕分けてください。

たいていは体験の質そのものより、言葉と案内でつまずいています。ここが分けられると、直す場所がはっきりする。全部を一度に直そうとせず、件数の多いものから手をつけます。

2. 星を落としている「言葉のつまずき」を先に消す

分類して「言葉」が多かったら、そこが一番の稼ぎどころです。

英語メニュー、英語の案内表示、集合場所の英語での説明。この3つが無いだけで、体験前後の不安が星に乗ります。

とくに集合場所は要注意です。「見つけられなかった」の1件は、ほぼそのまま星1になります。GoogleマップのピンとURL、目印になる写真を英語の案内に必ず添えてください。

3. 「案内のつまずき」はスタッフの一言テンプレで潰す

英語が話せるスタッフがいなくても、案内のつまずきは減らせます。

体験の最初と最後に伝える一言を、短い英語のテンプレにして全員で共有するだけで変わります。「所要時間」「トイレの場所」「終了後の解散方法」。この3つを先に伝えるだけで、「聞けなかった」不満がかなり消えます。

翻訳アプリと指差しで十分です。流暢さより、先回りして不安を消すことのほうが星に効きます。

4. 低評価には必ず英語で返信して、可能なら解決する

低評価を放置すると、次に読む検討客にも「対応しない店」という印象が残ります。

英語で誠実に返信し、直せる問題なら「もう直した」と書いてください。海外のレビュープラットフォームでは、事業者が丁寧に対応すると、投稿者が星を上げ直すことが実際にあります。

返信の英語に迷ったら、口コミ返信の英語例文集にそのまま使えるテンプレートをまとめてあります。低評価への返し方の型も用意済みです。

5. 直したあとに、良い口コミを新しく積んで平均を押し上げる

原因を潰したら、ここで初めて件数を増やす施策が効いてきます。

古い低評価はもう消せませんが、満足した外国人客の星4〜5を新しく積めば、平均は着実に上がります。平均3.8で60件のお店なら、星5を20件足すだけで4.1台まで戻る計算です。

集め方は外国人レビューの獲得ガイドにまとめています。原因を直す前に件数だけ増やすと低評価も一緒に増えるので、順番はステップ4のあとです。

6. Google以外のスコアも同時に見て、低いところから直す

外国人客が見る評価は、Googleだけではありません。

体験ツアーならViatorやGetYourGuide、飲食や宿泊ならTripadvisor。プラットフォームごとに平均がバラついていることが多いです。

一番低いところが、実は一番機会損失を出しています。口コミがどこに集まっているかはGoogleビジネスプロフィールのインバウンド最適化から整理すると、全体像がつかめます。

7. 事実誤認や別店との取り違えは、削除申請を出す

ときどき、明らかにおかしい低評価が紛れ込む。

来ていない人の投稿、別の店との取り違え、事実と違う内容。こういうものはプラットフォームのポリシー違反として削除申請ができます。

全部が通るわけではありませんが、事実誤認の1件が平均を下げているなら、申請する価値はあります。感情的に反論するのではなく、事実と証拠を添えて淡々と出すのがコツです。

追う数字は「星の平均」と「低評価の月間発生数」

評価スコアの改善は、平均だけ見ていると動きが遅く感じて続きません。

平均に加えて、「低評価(星1〜3)が今月何件出たか」を月次で追ってください。原因を直せていれば、新規の低評価がまず減ります。平均が動くのはそのあとです。

低評価の発生が月3件から1件に減っていれば、施策は効いています。数字は少なくてもいいので、この2つだけを毎月見るのがいちばん続きます。

検索で見つけてもらう土台づくりはインバウンドSEOの始め方にまとめてあるので、あわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. 口コミの件数を増やせば、評価スコアも自然に上がりますか?

上がるとは限りません。低評価が生まれる原因を直さないまま件数だけ増やすと、良い口コミと一緒に悪い口コミも増えて、平均はあまり動かないことがあります。まず星1〜2の原因を潰し、そのうえで良い口コミを積むのが順番です。件数を増やす施策は、原因を直したあとにいちばん効きます。

Q. 一度ついてしまった低評価は、もう消せませんか?

事実誤認や別店との取り違えなど、ポリシー違反にあたるものは削除申請ができます。ただ、正当な不満として書かれた低評価は消せません。その場合は、丁寧な英語返信で対応した姿勢を残しつつ、新しい高評価を積んで平均を押し上げるのが現実的です。投稿者が対応に納得して星を上げ直してくれることも、実際にあります。

Q. 英語が苦手でも、外国人からの評価は上げられますか?

上げられます。低評価の多くは接客の英語力ではなく、「集合場所がわからなかった」「所要時間が聞けなかった」といった案内のつまずきです。伝えるべき一言を短い英語のテンプレにして先回りするだけで、かなり減ります。返信も例文をベースにすれば、流暢さがなくても誠実さは十分伝わります。

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外国人からの評価は、口コミを増やすことより「星を下げている原因を先に直せているか」で差がつきます。いま平均が伸び悩んでいるなら、まず星1〜3のレビューを英語で読み直してみてください。直すべき場所が、たいていそこに書いてあります。

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