📋 この記事でわかること

  • 2025年に再ローンチしたAirbnb体験が「今」狙い目な理由
  • 掲載審査で見られるポイントと、通すための準備
  • 手数料20%でも採算が合うのかの考え方
  • Viator・GetYourGuideとどう併用するか

Viatorは出した。GetYourGuideも出した。でもAirbnb体験(Airbnb Experiences)はまだ手をつけていない。

訪日インバウンドの体験事業者と話していると、けっこうな確率でこの状態にぶつかります。もったいないな、といつも思うんですよね。

Airbnbは2025年5月13日に「体験」を大きく作り直して再ローンチしました。世界650以上の都市で展開を始めていて、Airbnbは2025年にこの領域へ最大2.5億ドル規模を投じると公表しています。つまり、プラットフォーム側が本気で伸ばしにきている媒体です。

しかも、Viatorや GetYourGuideに比べると、日本の体験の出品数はまだ薄い。競合が少ない今のうちに掲載しておくのが効きます。

なぜ「今」Airbnb体験なのか

再ローンチ後のAirbnb体験は、昔の「一点物のユニーク体験だけ」という色から離れて、定番の観光やアクティビティも扱う、いわゆるOTAに近い形へ寄せてきました。ツアーガイドや体験事業者を広く募集している、というのが実務上の大きな変化です。

追い風も揃っています。2024年の訪日外国人旅行消費額は8兆円を超えて過去最高でした。体験・アクティビティにお金を落とす旅行者が増えているなかで、まだ日本の出品が少ない媒体に先に置いておく。これは素直に先行者利益が取りやすい状況です。

Viator・GetYourGuideとの根本的な違いや、そもそもどの媒体に出すべきかは訪日体験OTAの選び方で比較しているので、媒体選びから迷っている方はそちらもどうぞ。

掲載までの流れと、審査で見られること

Airbnb体験は、リスティングを作って提出し、Airbnbのクオリティチェック(審査)を通ってから公開されます。リスティングの作成と提出そのものは無料です。

審査でいちばん見られるのが「その体験をやる資格が本当にあるのか」という点です。公式の基準では、次のうち最低ひとつを満たすことが求められます。

  • その分野で5年以上の実務経験がある
  • 家業や地域に根ざした、多世代にわたる知識や背景がある
  • メディア掲載や受賞など、その道の専門性を裏づける実績がある

ここが、単なる「ツアーを売りたい人」と「語れる人」を分ける関門です。申請文には、自分の経歴・その街とのつながり・過去のゲストの声を、具体的に書き込んでおいてください。

運用面のルールも押さえておきましょう。1回あたりの定員は15名まで、そして体験はガイドが最初から最後まで案内する「フルガイド制」が前提です。審査には数週間かかることが多く、申請が集中している地域では順番待ちになることもあります。始めると決めたら早めに出しておくのが得策です。

見つけてもらうための7つの勘所

写真・説明文・価格・キャンセル率といった、どのOTAでも効く共通の基礎はOTA予約を3倍にした実践ガイドにまとめています。ここでは、それと重複しないAirbnb体験ならではの勘所に絞ります。

  1. 審査の「専門性ストーリー」を作り込む — 5年以上の経験や地域とのつながりを、証拠つきで書く。ここが弱いとそもそも土俵に上がれません
  2. 一人称の「地元の人」感を出す — Airbnbが売りにしているのは「地元の人に案内してもらう旅」。旅行代理店っぽい説明文より、あなた自身の言葉が刺さります
  3. プロフィールを厚くする — 再ローンチ後はホストのプロフィールと過去レビューで信頼を判断されます。顔・経歴・レビューを揃える
  4. リスティングを放置しない — OTAは共通して、動きのあるリスティングを優先します。写真や料金をたまに見直し、問い合わせに早く返す
  5. 最初のレビューを丁寧に取りにいく — 予約が予約を呼ぶ構造なので、初期のレビュー0件をどう抜けるかが勝負。レビューの増やし方は口コミを増やす方法に詳しく書いています
  6. 写真は「体験中の瞬間」で見せる — 施設や料理の静物より、ゲストが楽しんでいる場面。5枚以上、体験の流れが伝わる構成で
  7. Airbnb Originalsを意識する — Airbnbが独自に推す看板体験の枠があります。日本ではミシュラン系シェフのラーメン教室などが選ばれていて、独自性の高い体験ほど拾われやすい

Viator・GetYourGuideと、どう併用するか

Airbnb体験は「Viatorの代わり」ではなく「もう一枚の入口」として持つのがいいと思っています。旅行者によって使う媒体は違うので、面を広げるほど予約の総量は増えます。

手数料は、2025年時点の公式ホストページで、予約ごとに受取額から20%が差し引かれる仕組みです。ViatorやGetYourGuideもおおむね同じ水準なので、「Airbnbだけ極端に高い」ということはありません。むしろ、まだ空いている媒体に同じ商品を置けるなら、採算より先に「取りこぼしを減らす」効果のほうが大きいはずです。

複数OTAに同じ在庫を出すときは、ダブルブッキングを防ぐ在庫管理が肝になります。Viatorの攻略ガイドGetYourGuideの実践ガイドとあわせて、媒体ごとの勘所を押さえておくと展開がスムーズです。

まとめ

Airbnb体験は、2025年に作り直されて、これから伸ばされる媒体です。まだ日本の出品が薄い今こそ、掲載して先に面を取っておく価値があります。

やることはシンプルです。専門性を語れる申請文を用意し、審査を通し、地元目線のリスティングで見つけてもらう。そして最初のレビューを丁寧に積む。ここまでやれば、Viator・GetYourGuideに続く3本目の柱になります。

「どの媒体にどう出せば取りこぼしが減るか」を自社の商品で一緒に設計したい方は、無料相談からお気軽にどうぞ。現状のOTA掲載を見て、伸びしろの当たりをつけてお返しします。

Q. 個人でなく事業者(法人)でもホストになれますか?

なれます。観光事業者や飲食店が、自社の街歩きツアーや料理教室を体験として出すことができます。ただし法人ホストの場合も、実際に案内する担当者が本人確認や必要な資格・経験の基準を満たす必要があります。

Q. まだレビューがゼロです。最初の予約はどう取ればいいですか?

初期は露出が弱いので、既存のお客さんや知人経由で最初の数件を取り、丁寧にレビューをもらうのが現実的です。予約が予約を呼ぶ構造なので、最初の数レビューを超えると一気に見つけてもらいやすくなります。詳しくは口コミを増やす方法へ。

Q. 審査にはどれくらいかかりますか?

公式には通常数週間とされています。申請が集中している地域ではさらに待つこともあるので、シーズンに間に合わせたいなら早めに申請しておくのが安全です。

関連記事