📋 この記事でわかること

  • GetYourGuideがViatorと「市場・売れ方」で違うポイント
  • 欧州インバウンドを取るための商品設計の勘所
  • ViatorとGetYourGuideをどう使い分けるか

目次


「ViatorとGetYourGuide、両方に載せているけれど、何が違うのか正直よくわからない」

体験・ツアー事業者からよく聞く声です。どちらも欧米の旅行者が使う大手OTAですが、強い市場も、予約のされ方も違います。 この違いを理解せずに同じ設計で載せていると、GetYourGuideの良さを引き出せません。

OTA共通の基礎施策(写真・説明文・レビュー・価格・キャンセル率)はOTA予約を3倍にした実践ガイドに、Viator固有の攻略はViator実践ガイドにまとめています。本記事ではそれらと重複しない GetYourGuideならではの勘所 に絞ります。

GetYourGuideは「欧州発・モバイル予約」の体験OTA——Viatorと何が違うか

GetYourGuideはベルリン発祥のOTAで、欧州市場での存在感が特に大きい のが特徴です。Tripadvisor傘下で北米・英語圏に強いViatorに対し、GetYourGuideはドイツ・フランス・スペインなど欧州大陸の旅行者の利用が厚い傾向があります。

ViatorGetYourGuide
出自米国(Tripadvisor傘下)ドイツ・ベルリン発
強い市場北米・英・豪欧州大陸(独・仏・西 等)
露出の特徴Tripadvisorにも二重露出アプリ・直前予約に強い

同じ「欧米OTA」とひとくくりにせず、Viator=英語圏、GetYourGuide=欧州大陸 という客層の違いを前提に商品を設計すると、刺さり方が変わります。

勘所1:欧州・英語圏の旅行者に的を絞って商品を設計する

GetYourGuideで予約する旅行者は、英語に加えてドイツ語・フランス語・スペイン語で検索・閲覧する層が一定数います。

  • タイトル・説明文はまず英語で最適化する(基本はViatorと同じ)
  • 主要な体験は、可能なら 多言語の説明文 を用意するとリーチが広がる
  • 欧州の旅行者が価値を感じやすい「文化体験」「少人数・本物志向」を前面に出す

多言語対応の考え方は多言語SEOの落とし穴と検索流入の作り方でも触れています。GetYourGuideは多言語の作り込みがそのままリーチ拡大につながりやすい媒体です。

勘所2:モバイルと「直前予約」に最適化する

GetYourGuideは モバイルアプリ経由・直前予約の比率が高い ことで知られます。旅行者が現地に着いてから「今日・明日できる体験」をスマホで探して予約する——この行動に最適化できているかが効きます。

  • 即時確定(インスタント予約)を必ずオンにする:直前予約では「今すぐ確定」が予約の前提になる
  • 当日・翌日予約を受けられる締め切り設定にする(前日締め切りだと直前需要を逃す)
  • 写真はスマホの小さな画面で見て伝わるかを基準に選ぶ(1枚目で体験内容が直感的にわかること)

「PCで時間をかけて比較する旅行者」より「現地でサッと決める旅行者」を想定するのがGetYourGuide攻略の肝です。

勘所3:体験の質(Activity Quality)で評価される構造を理解する

GetYourGuideは検索順位を決めるうえで 体験そのものの質 を重視します。レビューの点数・キャンセル率・当日のトラブルの少なさといった「実際に良い体験を提供できているか」のシグナルが、露出に跳ね返ります。

  • 高評価レビューが継続的に付いているか(一時的でなく直近も)
  • キャンセル率・ノーショーが低く抑えられているか
  • 問い合わせへの応答が速いか

裏を返せば、小手先のキーワード調整よりも オペレーションの質を上げる方が順位に効く 媒体だということです。レビューを仕組みで集める方法はOTA予約を3倍にした実践ガイドの施策3を参照してください。

勘所4:GetYourGuide Originalsとの立ち位置を把握する

GetYourGuideは「GetYourGuide Originals」という自社ブランドの体験を展開しています。プラットフォーム内で目立つ位置に置かれることがあるため、一般の出品者はそれと差別化された独自性 で勝負する必要があります。

  • 大手が真似しにくい「ローカルな切り口」(地元ガイドならではの場所・ストーリー)を打ち出す
  • 「どこにでもある定番ツアー」ではなく、この事業者でしか得られない体験として説明文を書く
  • 少人数・プライベートなど、量産型の体験との違いを明確にする

勘所5:ViatorとGetYourGuideの使い分けを決める

両方に載せるのは正解ですが、「同じ商品を同じ説明文でコピペ」するのは機会損失です。客層が違うので、訴求の重心を変える と効果が上がります。

  • Viator:英語圏(北米・英・豪)向け。Tripadvisorへの二重露出を活かす
  • GetYourGuide:欧州大陸+直前・モバイル予約向け。多言語と「今日できる」訴求を厚く
  • 在庫はダブルブッキングを防ぐため、予約管理システム(Bokun等)で一元同期しておく

アジア圏(台湾・香港・東南アジア)はKlook・KKdayが主戦場です。媒体ごとの客層の違いはタビナカOTA攻略ガイドで整理しています。

GetYourGuideは「欧州客の入口」として設計する

GetYourGuideは、Viatorと同じ感覚で載せるとポテンシャルを引き出せません。欧州大陸の旅行者が、スマホで、現地で、今日できる体験を探している ——この前提に商品を寄せることで、Viatorとは別の客層を取りに行けます。

OTA全体の組み立ては訪日観光客に選ばれる仕組みに、媒体別の攻略はViator・Klook・KKdayの各記事にまとめています。3大OTAを客層で使い分けられるようになると、広告費ゼロで世界中の旅行者にリーチできる集客基盤になります。


よくある質問(FAQ)

Q. ViatorとGetYourGuide、どちらから始めるべきですか?

狙う客層で決めます。北米・英語圏の旅行者がメインなら、Tripadvisorにも露出するViatorから。欧州大陸の旅行者や、現地での直前予約を取りたいならGetYourGuideが有利です。迷う場合は、まず1媒体を徹底的に上位表示してから、もう一方へ客層に合わせて展開するのが効率的です。

Q. 同じツアーを両方に載せても、評価が分散しませんか?

レビューやランキングは媒体ごとに独立しているため、それぞれで積み上げる必要があります。手間はかかりますが、客層が異なるので二重に露出するメリットの方が大きいです。説明文や写真は媒体ごとに重心を変えると、コピペよりも成果が出ます。

Q. 多言語の説明文は必須ですか?

必須ではありませんが、GetYourGuideは欧州大陸の利用が厚いため、英語に加えて主要言語(独・仏・西など)を用意するとリーチが明確に広がります。まずは主力商品だけでも多言語化する価値があります。


参考資料・出典


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