「KlookとKKday、どっちに出すのが得なんですか?手数料っていくらかかるんですか?」
体験・アクティビティ事業者の方から、出店前にいちばんよく受ける質問です。
気持ちはよく分かります。ネットで「Klook 手数料」と調べても、15%と書いてある記事もあれば、25%、30%という声もある。KKdayも同じで、数字がバラバラで採算が読めないんですよね。
私がインバウンド体験の集客支援で最初にやるのも、まさにこの「数字の交通整理」です。結論から言うと、バラついて見えるのは”立場の違う数字”が混ざっているからで、事業者として押さえるべき水準はかなりシンプルにまとまります。
KlookとKKdayの手数料は「成果報酬」が基本
まず大前提として、KlookもKKdayも初期費用・月額固定費は基本かかりません。
課金は「予約が入って、催行が完了したら、その売上から手数料を引く」という成果報酬型です。KKdayのサプライヤー登録ページでも、予約受注→オンライン決済→売上の一時預かり→回収、という流れが公開されています。載せるだけならお金は出ていきません。
なので、本当に気にすべきなのは初期費用ではなく「1件売れたときに何%持っていかれるか」です。
手数料率のリアルな水準
公開情報と、私が現場で見てきた範囲を合わせると、両社の手数料はだいたい次のレンジに収まります。
| OTA | 本社 | 手数料の目安 | 強い市場 |
|---|---|---|---|
| Klook | 香港 | 15〜25% | 台湾・香港・韓国・東南アジア |
| KKday | 台湾 | 20〜30% | 台湾・日本・東南アジア |
ここで大事な注意を先に出しておきます。
**この率は「交渉と契約で動く」ので、公表された一律料率ではありません。**カテゴリー(チケット系か、ガイド付きツアーか)、送客ボリューム、独占掲載かどうかで上下します。だから「うちは18%だった」「いや25%だった」と体験談が食い違うのは当たり前なんですよね。
数字を鵜呑みにせず、自社の見積もりは「Klook 20%・KKday 25%」あたりを保守的な仮置きにして採算を組むのが安全です。契約時に提示された実レートで後から精緻化すればいい。
20〜30%引かれても利益を残す値付けの考え方
「2〜3割も抜かれたら赤字では?」とよく言われますが、ここは設計でカバーできます。
やることは3ステップです。
1. OTA価格を「自社サイト価格の割り戻し」で決める
たとえば自社サイトで10,000円で売っている体験なら、手数料25%を吸収するために、OTAでは手取りが同じ7,500円以上残る値付けにします。単純に上乗せするのではなく、「催行1件あたり残したい利益額」から逆算するのがコツです。
2. 価格帯を8,000円の壁で意識する
台湾・香港のユーザーは8,000円前後を境に予約のハードルが上がる傾向があります。高単価商品ほど手数料の絶対額も膨らむので、単価を上げるなら「送迎込み」「少人数保証」など理由をセットにして納得感を作ります。
3. OTA経由客をリピーター化してLTVで回収する
初回はOTAに手数料を払っても、2回目以降を自社チャネルに乗せられれば実質手数料は薄まります。予約後のフォローメールや現地での自社サイト案内で、OTA依存から少しずつ抜ける導線を作っておくと効きます。
手数料は「コスト」ではなく「送客の広告費」と捉えると判断しやすいです。自分で広告を回して同じ数の海外予約を取るコストと比べれば、2〜3割は多くの場合むしろ安い入口なんですよね。
どちらを優先すべきか
迷ったら、取りたい客層で選ぶのが実務的です。
台湾・香港・東南アジアからの送客を厚くしたいならKlookとKKdayの両方に出す価値があります。特にKKdayは台湾発の会社なので、台湾ユーザーへの露出が強い。一方で欧米豪の旅行者を狙うなら、まずViatorやGetYourGuideを固めてから、アジア圏の受け皿として両社を足すのが順序として自然です。
手数料の数%の差より、**「そのOTAに、狙う国の客がそもそも来ているか」**のほうが売上インパクトは何倍も大きい。ここを取り違えないでください。
よくある質問
Q. Klookの手数料は本当に一律ですか?
いいえ。公表された一律料率はなく、カテゴリー・送客量・掲載条件で変わります。目安は15〜25%ですが、契約時の提示レートが正です。見積もりは20%前後で保守的に置いておくと安全です。
Q. KKdayとKlook、手数料が安いのはどっち?
一般論としてはKlookのほうがやや低めに出やすいですが、商品カテゴリーや交渉次第で逆転します。「率の安さ」だけで決めず、自社が取りたい国の集客力で比べてください。
Q. 掲載に初期費用や月額はかかりますか?
基本かかりません。両社とも予約が発生して催行が完了したときに手数料を引く成果報酬型です。載せておくだけならコストは出ていかないので、まず出してみて反応を見る判断がしやすいです。
まずは自社の採算ラインを決めるところから
手数料の数字探しに時間をかけるより、「このOTAで1件売れたとき、いくら残ればOKか」を先に決めてしまうほうが早く前に進めます。
そのうえで、Klook・KKdayに出す優先順位や値付けを一緒に設計したい方は、こちらから気軽にご相談ください。
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出典: KKdayサプライヤー登録ページ(サプライヤー向け課金フロー)/国土交通省 東北運輸局「OTAの概況および特徴と標準的なフォーマットの利用マニュアル」/および当社のインバウンド体験事業者支援での実務観測。手数料率は交渉・契約で変動するため、いずれも目安値です。